それだけじゃない。







私が教室に入ると空気が一変するのを感じた。





一瞬にした空気が凍りつくような嫌な感じが伝わる。







私と目が合うと誰もかれもが気まずそうに目をそらし、私が誰かに話しかけようとすると早足で逃げ去っていく。







「なんで…」







わからない







私は昨日の出来事を思い出し自分になにか非があったのではないかと必死に考えた。





考えて



考えて



考えた







やっぱりわからなかった。







昨日あれだけみんなと仲良くなったと思ったのに…勘違いだったのか…?いや、それならあんな気まずそうに目を逸らしたりしない。





だったらなんで…







…今思うと小学生だった自分があの状況でよくまともな考えができたなと不思議に思う。







訳も分からずオロオロとしていると1人の人物が私の横を通りすぎた。







その時小さく、本当に小さな声でこう呟いていた。







「クスクス、調子に乗るからこうなるのよ」