ガヤガヤとした空気に包まれた教室に私 山代 三夏~やましろ みなつ~はいた。
ざまざまな人物たちが会話や遊びを楽しむ中、その輪の中に私はいない。
休み時間は入学して間もない頃に偶然見つけた別棟の隅っこの1室に1人でいることが多い。
誰にも見つからないから部屋にいろいろなものを持ち込んで自分だけの部屋に改造してみた。
小さい時からこういう風に何かを自分だけのものにするのが好きだった。
独り占めをしたいとかそういうんじゃない。
ただ他の人と同じものを使っていても自分なりにアレンジを加えて自分と他の人の物の違いをはっきりさせたいだけ…
私がこんな風に考えるようになったのは5年くらい前
私のクラスである”ペンケース”が流行りだした時のこと……