〇満月*少年〇


晴がこっちを向いた。
『優なんかにあげねーよ!俺は中1の時から好きなんだから!ぜってー負けねぇよ!!』

はっ…
いいじゃん。

俺はこんな晴を待っていたんだ。
燃えてくれないとこっちも楽しくないし。
正々堂々、晴と戦いたいんだ。

「まぁ頑張ってよ。俺は…晴のそんな言葉を待っていた。じゃあね。」

俺はそう言って教室から出た。