〇満月*少年〇


相変わらず晴は顔がきょとんとしてる…。


まぁ後ひと押しかな。


俺はこんなままの晴とはライバルにはなりたくない。

「んじゃ…いちごちゃんと仲良く帰るね。2人きりで♪…あっそうだ…」
俺は晴の肩をポンと叩いてそう言った。

そして耳元でこそっと言った。
「俺、まじでいちごちゃん好きになっちゃった。だから晴…俺がいちごちゃん貰っちゃうよ?」


晴の肩が少しぴくっと動いた。