「あ、綺羅!おはよ」

「おはようございます」


ストンと自分の椅子に腰掛ける。


すると、近くの女の子達の話が聞こえてきた。






“ねぇ、聞いた?緒方晶くんが笑ったんだって”

“ええ!あの無関心、無表情の緒方くん?”


“うん!でね、緒方くん、笑わなくてもカッコイイけど笑った方がカッコイイんだって。”


“まじでー?見てみたーい!”






―ガタッ!

「っわ…どうしたの?綺羅?」


「…え?…あ、ごめんなさい」




晶くん、無関心な人だったんだ…。

あんまり笑わない人だとは思ってたけど。



そっか。


笑ったんだぁ。