「ん〜…。拓…?起きてたの?」
「うん。おはよ」
クシャクシャと崩しながら長い髪を触ると、ふふっと笑みを零すひなた。
ヤバイ…。
俺…落ち着け…。
俺はベッドの側に落ちていた自分の服をひなたの頭に掛けた。
「風邪ひく。何でも良いから着替えろ」
「大丈夫だよ〜エアコンついてるし」
確かに部屋は暖かい…。
じゃなくて!
俺の息子がヤベェの!
「拓…大好きだよ」
こんな時にひなたは裸のままで俺の腕にしがみつく。
あぁ、やっば。
すぐに復活してしまう。
再び目を閉じて眠ろうとしたひなたを起こして、上から覆いかぶさった。
「お前、ズリィよ」
「何が…?」
きょとん、と大きな目を真ん丸にして俺を見るひなたの口を、荒々しく塞ぐ。
無理ー!って叫ばれても無駄。
愛しくて、我慢できねェんだよ…。

