ひなたと俺が付き合い出したのは、1年前の高1の冬。
俺の部活はバスケで、彼女はマネージャーだった。
チビなくせに一生懸命走って働く姿が愛らしくて、俺はずっとひなただけを見ていた。
それが"好き"という感情だということは、気付くのに時間はかからなかった。
告ったのも、もちろん俺から。
ひなたは頬を染めて、頷いた。
付き合い始めた時は、お互いまだ幼くて、純な付き合いをしていた。
手を繋ぐのも時間がかかったし…。
キスも俺から無理強いにしたようなもんだ。
ひなたは本当に純情で何も知らねェ子だから…全部俺からリードしていた。
それから1年後…。

