そのころあおいのクラスはというと・・・
「・・・ありえねぇ
この忙しさ」
昨日に引き続き大盛況
やっとのことで30分の休憩を許された勇は裏で力尽きていた
今ごろあおい何してんだろ?
つか、あいつとずっと一緒にいるんだよな?
むっかー
ふつふつと腹立たしさがこみあげる
バサッ
勢い良くカーテンを開けホールに出戻る
「なによ、まだ休憩はいったばっかりじゃない?」
「ゆうさん!仕事ちょうだい!!」
「は?」
うかうかしてられない
指名とってあおいにイイトコ見せなきゃ
あいつより頑張ったアピールを!!!!
ひとり闘志に燃える勇
「すいません」
すると、そこへ来訪者
「ようこそ
ご指名は?」
「いえ、あー客じゃなくて・・・筒井あおいさんはいますか?」
その声に視線をうつす勇・由宇
「砂紀さん!」
砂紀と呼ばれたその美人
誰だよ?
由宇とひとことふたこと、話したかと思うと教室を出ていった
「ゆうさん
誰アレ?」
勇の問いに少し考えたようにして、答えを返す
「あおいの・・・憧れの君?」
はっ!?!?
