「筒井さん」
そんなことを考えていたあおいに声がかかる
「あっ、実行委員長?!」
そこには実行委員長・小山絵莉がいた
「やだ、絵莉でいいわよ」
ふふっと笑う絵莉
「じゃあ、わたしも名前で呼んでよ」
「えぇ」
「そーいえば、前に財布拾ってもらったよね?覚えてるかな」
「覚えてるわ まさか実行委員で一緒になるなんてね」
「うん。わたしもびっくり」
「どう?企画は順調?」
「うん、今のところはトラブルないよ」
「そう・・・・」
そう言って、少し小山絵莉は考える表情をしたがあおいには気づかれない
じゃあまたね という言葉を残し小山絵莉はテントを後にした
「なんかありました?」
テントを出ると、ちょうど戻ってきた英慈が実行委員長に声をかけた
「なにも」
そして英慈の横を通り過ぎようとした
すると・・・・・・・
「あんまり」
作った笑顔でふりかえる
「あんまり・・・あいついじめないでください」
それには答えることなく ただ同じ作った笑顔だけ残して実行委員長は去っていった
筒井あおいと同じクラス
若月英慈
少し厄介だわ・・・・
