文化祭2日目
いよいよあおい・英慈の担当するイベントが今日の午後イチで行われる
その準備があるため、ふたりは朝からクラスをはなれている
「はぁぁぁぁぁ」
「ウザイ櫻井っ!仕事いけ!!」
控え室で大げさなくらい大きくため息をはいている勇に持っていたおしぼりを投げつける由宇
「だって由宇さーん あおいがいないのに俺は何のために頑張るのさ」
「クラスの売り上げのため」
「うっ」もっともですけど・・・
「だってさー結局昨日中夜祭も会えなくて、今日もあおいは朝からいなくて、俺もーやる気でないよぉ」
そう言ってパイプ椅子に突っ伏す勇
「知らないわよ
あおいだって頑張ってるんだから、アンタも頑張んなさいよ
今日はちゃんとホストの格好させてあげてるんだから」
「あおいが見てなきゃ意味ナイ・・・」
突っ伏したままつぶやく今日の勇の格好はダークグレイのスーツ姿
「・・・・指名。競ってたんじゃないの?」
「なんで知って!!!」
おどろきガバッと顔を上げる
「それに
頑張ったらあおいなんかしてくれるかもよ?」
にやっと不敵に笑う由宇
「まじっすか 由宇さん」
おなじく にやっと不敵に笑う勇
由宇の言葉をうのみにすると勇は元気良くホールにでた
「いらっしゃいませーお客サマー☆」
