うでをつかまれた次の瞬間
あおいは砂紀の腕の中にいた
それはふわりとやさしく、とても心地よく、すべての音が消えたようだった
そっと頭をなでゆっくり体をはなされた
砂紀さん?
見上げるとやさしく笑う砂紀
もういちどポンポンと頭をなでるようにたたかれる
なんだろう
たったそれだけだけど
すごくすっきり
「・・・・さぁ、いってらっしゃい。あおいちゃん」
「砂紀さんって・・・・一緒にいると落ち着きます
なんかありがとうございます!すっきりしました」
「よかったわ。じゃまたね」
「はい いってきます」
元気を取り戻し、勢い良くあおいは教室を飛び出した
ありがとう 砂紀さん
おかげでテンション戻ったよ
