【蓮side】

静かだった倉庫に話し声が聞こえる。一人は女っぽい。やっと来たか。

((ガチャッ))

グレーアッシュにピンクのメッシュの入った髪を持つ女。まさに待っていた女に間違いなかった。そのハーフっぽい顔立ちはこの世のものとは思えないほどの美形である。写真より数倍いい。

「はじめまして。」

可愛らしい声が響く。今日はまだ学校があるから人がいないからか。

「ん。」

「えっと...白鷺魅結です。空逸(あいち)高校2年sクラスです。こっちは弟の凪で2歳です。」

丁寧に自己紹介してくれる。俺も海神の総長として幹部に目で挨拶を促す。

「はいっ!親衛隊長してる、萬月陽(みつきよう)だよっ!空逸高校1年αクラスだよぉ。」

藍色の髪を揺らしながら笑ってる、陽。それに戸惑いながらも綺麗なお辞儀をする魅結。

「特攻隊長の斉藤迅(さいとうじん)だ!俺は空逸の2年βクラスだ!」

馬鹿な迅に親近感を感じたのか凪が赤髪に近づいて笑ってる。

「おっ!凪は俺の魅力に気付いたか!?」

...馬鹿だ。