そして2年後の今日6月3日大安吉日。
今日私達は結婚式を上げる。
「素敵ですね?
新郎様に髪をセットして貰えるなんて羨ましいです」
私の希望でヘアーメイクは拓海にして貰ったのだ。
結婚式場の若いスタッフの女性から
何度となく羨望の声が上がる。
「珠実さんすいません。 旬をお願いしちゃって」
「良いのよ?
旬君とっても大人しくて良い子よ、
今日は、パパとママの大切な日だとわかってるみたい」
旬は拓海と私達の息子。
本当は去年結婚式を上げる予定だったけど
旬がお腹にいる事がわかって1年ずらしたのだ。
「私も早く欲しいなー」
珠実さんは旬のぷくぷくのほっぺを
指でツンツンして言う。
お兄ちゃん達は半年前に結婚をしたが
まだ妊娠の傾向は無いらしい。
「珠実さん?」
私は珠実さんの耳元で有る事を囁いた。
「えっーうっそ!」
珠実さんは拓海を見て真っ赤な顔をする。
「珠実どうした?」と言う兄に
珠実さんは私が教えた事を話した。
するとお兄ちゃんも驚いているようだ。
「拓海、おまえいつもまっ裸で寝るのか?
エッチしない時も?」
「ああ、って言うか蓮は違うのか?」
「違う!」
「蓮? ひょっとして朝は勃たない?」
「はぁ!? たっ勃つに決まってるだろ?」
「じゃパンツなんか履いてると良くないぞ?
窮屈だろ? そのうち勃たなくなるぞ?
うちの親父なんか未だに現役で毎朝勃ってるからな」
「そうなのか?」
真剣に悩む兄を拓海は笑い、
まぁ頑張れと肩を叩いた。

