食事を済ませると帰ると言うお兄ちゃんに
煮物をタッパーに入れ持たせ玄関まで送る。
「ミー?」
「何?」
「男はな、
疲れている時に好きな女を抱ける事は
どんな栄養ドリンクより
即効性が有るんだぞ?」
「お兄ちゃん…」
「ミーが拓海を受け入れているなら
結婚を理由にしなくても良いんじゃないか?」
私達はいまだに別々の互いの部屋で寝ている。
「うん…」
「でも、無理するなよ?
拓海なんかいつまでも待たせてりゃー良いんだ!
一層勃たなくなるまで待たせてみるか?」
「もう! お兄ちゃんの馬鹿!」
お兄ちゃんは笑って
じゃーなと私の頭をポンポンと撫で帰って行った。
お兄ちゃん… ありがとう。
ダイニングへ戻ると
拓海はグラスをキッチンへ運んだところだった。
私は拓海に後ろから抱きついた。

