「拓海、どう? 美味しい?」
「うん、美味しい!
ミーの料理はみんな美味しいからな」
「良かった。はい、
鰆のマヨ味噌焼き」
私が拓海に鰆のマヨ味噌焼きを出すと
当然兄から「ミーちゃん、お兄ちゃんのは?」と声が掛かる。
「有りません!」
私が冷たく言うとまたしても猫なで声が、聞こえる。
「ミーちゃーん、
お兄ちゃんもお魚食べたーい」
お兄ちゃんが来るなんて思ってないから
二人分しかないのに!
「もうしかたないなぁ…」
仕方ないから私の分をあげると、
ビールが飲みたいと言うから
冷蔵庫からビールを出してあげる。
私はビールのツマミに冷凍して置いた
アサリの酒蒸しと
ザーサイと青菜の油炒めを
作ってダイニングに持って行くと
「なあ蓮?
おまえは珠実と毎晩エッチしてるんたろ?」
「おう! 愛し合ってるぞ!」
飲み始めたと思ったら
何を言い出すのだこの二人は

