でも… 確かに半分出してくれれば… 

イヤイヤ、

絶対にダメ!

知らない男の人と住むなんて無理だから!


『もしそのワンコを引き取ってくれたら

借金無しにしてやっても良いよ?』


「ホント!?」


『お兄ちゃんは嘘はつきません!』


いや!

あんたにどれだけ嘘をつかれ騙されたことか…


「やっぱりダメ!

お兄ちゃんは信じられない!」


『じゃ珠実に約束させる』


お兄ちゃんは珠実さんに電話を代わり

珠実さんは

『未來ちゃんごめんね? 私が押し掛けて来たから… 

でもお金の事は私が約束するから大丈夫よ?

拓海君を番犬代わりに飼ってあげてくれないかな?』


珠実さん…

あなたまで飼ってって…

でも珠実さんが約束をしてくれるなら…


そして私はこのワンコを飼う事に、

じゃなくてこの人と

ルームシェアする事になったのだ。