「拓海は私に惚れてる?」


「もっ勿論! 

惚れてるに決まってだろ!

ミー本当に俺に惚れたのか?」


「惚れた!

だから…

クーガーのタク兄のお嫁さんにして下さい!」


ちょっと恥ずかしかったけど言ってしまった。

すると拓海は私をギュッと抱きしめてくれた。


「ミー? キスしても良いか?」


私が頷くと拓海はキスを落としてくれた。

優しくて甘くてそして少し切ないキス…

ごめんね?

こんなに待たせて


拓海は唇を離すと車のエンジンを掛ける。


「今日は親父達との食事は

辞めて直ぐ帰ろう?」と言う。


「えっ!? ダメだって!

お父様達待ってみえるんだから!

それに私も美味しいものが食べたい!」


「チェッ仕方ないな… じゃ行くか?」

拓海は拗ねるように言うが

とても嬉しそうだ。

拓海、私も嬉しいよ!

拓海が変わらず私を想ってくれていた事。