「あの?… 

私、そんなに馬鹿じゃないと思うんですけど?

でも社長が仰ってる意味が分からないです。

うちの嫁とはどう言う意味ですか?」


その私の疑問に答えてくれたのは

社長ではなく拓海たった。


「ミーうちの会社の名前知ってるよね?」


勿論、知ってますとも!

自分の働いてる会社の名前を

知らない人なんて居ないでしょ?

それに社長の前で知らないなんて言ったら

クビもんでしょよ!?


「株式会社Cougerですけど?」


「クーガーに聞き覚えない?」と拓海は聞く。


私は就職活動のとき

会社の名前に惹かれて

私はエントリーした。

何処かで聞いた事が合ったから。

勿論、うちの会社は大手の会社で

スポーツブランドとして国内だけでは無く、

海外にも知られている。

でもそれだけじゃなくて

何処か懐かしい感じがしたのだ。

自分でも分からないけど、

この名前は私にとって特別な感じがしていた。