仕事帰りに冷蔵庫の中にある物を思い出しながらマンション近くのスーパーに寄る。
今日は魚の特売日か…
昨日はハンバーグだったから今日は魚にしょう!
帰宅すると着替えを済ませ、髪をシュシュで纏め早速夕飯の準備に取り掛かる。
魚は拓海が帰って来てから焼くとして…
先ずは、かぼちゃを煮る。
それから冷蔵庫から根野菜野菜を取り出し蓮根のきんぴらとごぼうのきんぴらを作りお弁当用に小分けをして冷凍する。
後はほうれん草の白和えを作る事にした。
私の白和えは胡麻豆腐を使う。
これはお兄ちゃんが大好きなんだよね?
拓海も気に入ってくれると良いんだけど?
時計をみると8時。
「うん、いい時間!」
かぼちゃを煮て居る間に洗濯物を片付けお風呂を洗う。
我ながら時間の配分は良い。
お母さんが働いていたので中学の頃から家事の手伝いをしていた私は要領は良い方だと思う。
煮物の確認をして鍋の火を止め先にお風呂に入る。
「うーん… 気持ちいいー」
受付カウンターには一応椅子は有るが
新人の私達はほとんど座ることはなかった。
紗織が一度座ろうとした時、林さんに
『あら今年の新人は仕事もまだ出来ないのに
早くから椅子には座るのね?
私が新人の頃は仕事が出来る様になるまで
座らなかったけど?』
と、嫌味を言われ、それからはずっと立っていた。
だから足は浮腫んで痛怠い。
「象の足みたい…」