「もしもしお兄ちゃん?」


『ん? 今度はどうした? 今から珠実とエッチするところなんだけど?』


兄の後ろで珠実さんが

『馬鹿!』と言って笑う声が聞こえた。


本当にバカじゃないの!?


はぁ…


私は電話の向こうの兄にも聞こえるように大きな溜息をつく。


「ねぇ? 彼が家賃と光熱費は出すって15万もくれるんだけど?…」


『良かったじゃん?』


「でも…」


『あいつ結構稼いでるから気にしないで貰っとけ!』


「うーん…」


本当に良いのかな…