見えちゃうけど、好きでいて

店を出た二人は、車で通り過ぎていく正宗と慎平を見た。

「あんな男、こっちから願い下げだっつーの」

車に向かって舌を出した。

季衣は、ヘッドホンをしたまま車を目で追いかけた。

「ね、飲みなおさない?って、あんたは飲めないけどさ、付き合ってよ」

「うん」

行きつけの居酒屋に向かった。