見えちゃうけど、好きでいて

「ありがとう、京香」
ダンッと大きな音がしてドアが開くと社長が戻ってきた。
「夜には戻ってきなさいよ!食事会があるんだから」と言ってすぐにいってしまった。
大きな音に驚いて固まっていた季衣は、いなくなったドアに向かって「わかった」とつぶやいた。