見えちゃうけど、好きでいて

「あ、あの……大変ぶしつけな質問をしてもよろしいですか?」
アイシャドーをぬり終えて目を開けた時恵は「ぶしつけ?何かしら」と怪訝な顔をしていた。
「あの…えっと…」
時恵の横を見ながら「その…最近どなたか、大切な方を亡くされませんでしたか?」と小さな声で言った。
時恵は驚いた顔をしながら「えぇ、亡くしたわ。でもどうして、あなたがそれを知っているの?」と顔をこわばらせながら聞いた。