ベッドに転がり込み、布団を頭までかぶり丸まっているとドアをノックされた。

「季衣?大丈夫?」

「大丈夫、疲れたからもう寝るね」

ドアの向こうの声は聞こえなくなった。

「ごめんね、お姉ちゃん……」

震える声で言うと、そのまま眠りについた。

ジリリリリリリリリリリリリリリ

数時間が経過したころ、突然とてつもない音が響き渡った。

季衣は、布団から顔を出すとあたりを見回した。

聞いたことのない音だった。