次の日。
「亮ちゃん、起きて!今日から私、学校なんだから!」
私は、今日から、久しぶりに学校に行くっていうのに。
「ん。起きてるよ。」
起きてたんだ。
「もぅ!じゃあ、早く起きてよ!」
亮ちゃんは、二カッと笑った。
キュン……。まただ。
もう!ダメ!亮ちゃんにキュンてしちゃダメなんだから。
「今日の朝ごはん、何?」
わっ。ぼーっとしてた。
「き、今日は、フランスパンに、クリームチーズを乗せたのと、ポタージュだよ。」
亮ちゃんが、ちょっと鼻歌を歌った。
やっぱり、朝ごはんを聞いてから起きるクセって直らないんだ。

30分後
「おまたせ。待たせた?」
亮ちゃんは、私より、ちょっと遅れて来た。
珍しいのね。
私より、遅く来るなんて。
「良かったー!」
ん?何が?
私が置いていくとでも、思ったの?
「いつも、早いのは、私に、置いていかれると思ってたから?」
亮ちゃんは、ちょっと機嫌が悪くなった。
「違う。だって、俺が、先にこなくて、叶哇が、襲われてたら、どーすんだよ。」
そ、そんなことで、早めに来てたの!?
もー。ホント過保護。
でも、それが、キュンってくる。