コトンと、ケントが持っていたカップを目の前のローテーブルに置いたのが、目の端で見えたかと思ったら私の両頬を両手で包み…。
キスをした…。
「……ん……んん…」
そのキスは徐々に深くなっていく。
フッと手が軽くなったかと思い出して、視線を彷徨ればケントが私の飲んでたカップも自分のと同じようにテーブルに置いていた。
「ちょ…。、ちょっ……ケ、ケント…」
ケントの名前を呼んで、息苦しいキスを止めてもらいたいのに…全然止めてくれる気配が無い。
そしたら、背中が柔らかい…フワフワとした所に、つまりソファに押し倒されてしまった。
その状況を瞬時に判断した私は、慌ててケントの肩や腕を叩いて『止めて!!』の意思表示を見せたけど…彼は、止めてくれる気配がない…。
「……やっ…」

