「…ぅん。将来、料理教室みたいなの開きたいんだって。でも、来週には日本に帰るんだ」





「え? 一緒に住んでないの?」


「姉ちゃんは、ずっと日本にいるんだ。兄ちゃんは、僕が生まれた後からここと日本を往復の生活だったよ」

















ケロッとした顔で言う香輝は、寂しくないよって見えるけど…目の奥の…黒い目が、捨てられないように気を使っているように見えて仕方ない。