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「ん゛…?」


気がつくと、ここは青野家だった。

「大丈夫かー?」

リョウが心配して顔を覗き込んでいる。

目覚めても夢のままか。
いや、これは夢ではないらしいぞ!
横にいる渚ちゃんが夢じゃないって…

「やっと起きたわね。」

う゛~…頭痛がまた…。
今朝は天使のように見えたあの渚ちゃんが今はふてぶてしい悪魔に見えるのはなぜだろう…。

「…あのー、頭痛薬もらってもいい?」

俺はその悪魔に薬をお願いしてみた。

「べつにいいわよ」

無表情の渚ちゃんは薬と水の入ったコップを渡してくれた。