グラウンドにつく。

1〜2〜3〜、、、

野球部のかけ声が聞こえる

あ!りく君だ!
なんか私ストーカーみたい。

野球部の部室に行くと
「どうしたの?」
小柄な女の人が立っていた。

『あ、あの!部活見学です!』

「そうなの?私はマネージャー3年
山下菜々子!マネージャー1人しかいなくて入って!」

笑顔で迎えてくれた。可愛いなぁ。

『はい!!』

元気よく挨拶した私は野球部の元へ
向かう。

休憩〜

野球部がきた。どうしよう。恥ずかしい

「あれ?マネージャー希望?
遅くない?」

みんな思うよね。

『転校してきて!部活見学です!』

また嘘をついてしまった私は
胸が少し痛んだ。

「こんな可愛い子マネージャーに
なってくれたら俺頑張れるわ〜!」

「うるせっ!いつも頑張れよ!」


バシッ!
りく君が頭をはたいた。

「いってぇー!俺こいつと同じクラスの
勇気ってゆーんだ!よろしく!」

りく君の友達なんだ。

「静かにしろー!俺キャプテンの
桐山!よろしくな!入ってよ!」

爽やかな人。

『はい!今決めました!入ります!』

元気よく挨拶した私は
明日からこの野球部のマネージャー。

それから野球部を見学した後

いつもの家に続く道を歩く。

『あっついなぁ。』

えーん。えーん。

小さい子が泣いている。
行かなきゃ!

行こうとした足が止まった。

「こらー!探したんだぞ!帰るぞ!」

「パパ、ママー(^。^)うん!」

いいな。お父さん。
私は6歳の時にお父さんを亡くした。

事故だった。お父さんが大好きだった。

ぽつん。

頬に一滴の涙が落ちる。
私のせいだ。