ラストに込めた一球

「瑞希おはよっ!ねぇ昨日のTVみた?!
胸キュンキリッと!あれキリッとしたわ〜!」

『みたみた!胸キュンだよね♡』

なんかこんな会話してみたかった。
浮かれていると

「なにデレデレしてんの!早く行くよ!」
やっば!!
もうこんな時間
急いで階段を登り教室に行くと。

バンっ。

『いったぁー。あ!すいません!!』
「いったぁ。ごめん!大丈夫?」
慌てていた私は男の人とぶつかってしまった。
「もう!瑞希なにしてんのよ!先行ってるよ」
え!!待ってよぉ〜。

「瑞希ちゃんって言うの?見たことない。
転校生?」
ちょーかっこいい。こんな人に
私は不登校で来てませんなんて言うのが
恥ずかしくて
『転校生してきました!宮本瑞希1-Aです!』

なんで嘘ついちゃったんだろう〜。

「そうだったんだ!俺西村りく。4-Aだから!」

1〜4クラスまであって凄い離れてる。
それにしても。ドキドキ。

私の心臓はバクバク。

キーンコーンカーンコーン

『んじゃそれじゃぁ!』
ガラガラ
勢いよくドアを開けて先生は。。
来てない!ギリギリセーフ!

「なにしてんの!危ないな!どうせ見惚れて
たんでしょ?」

ギクッ。。。

『なんでわかったのですか。』

かんが強い萌。よくおわかりで。

「当たり前でしょ!あの人野球部でね、
ピッチャーで1番!モテるんだって!
まぁ!私はサッカー部の。。。」

萌は話すとすごいながくなる。

なんだかんだでもう部活の時間。

萌はサッカー部のマネージャーだから
ここでバイバイ。
「瑞希どこ見学いくの!野球部行きなさい!」

それだけ言い残すと小走りで行ってしまった。

『よし!野球部見学いこう!』

そう私は決めてグラウンドに向かった。