瑞希side


ミーンミンミンミーンミンミン

暑い夏の朝。
エアコンの風で寝心地がいい

このままずっと寝ていたい

でも。近づいてくる足音
『ほらー瑞希起きなさい!遅刻するわよ』

そう。寝てるわけにはいかないの
だって今日は高校1年生になって初めての
登校日。

なんで、夏にって思うよね。
ずっと不登校だった。
友達がうまく中学でも出来なくて
いつまでも逃げていた。

明るいねっていつも言われる
だって作り笑顔だもん。


そんなことを思いながら重たい体を起こす

『お母さんー!私のリボンどこー!』

リボンを受け取るとそのまま走った。
『お父さんいってきます!』

そう暑い夏の空に。