冷たいあたしの王子様




ついてない…ついてなさすぎる…



膝が痛くて立つに立てないし、もう今すぐ大声で泣き叫びたい…



帰るのが少し遅くなったからか分かんないけど、何故か人も全然通らないし。



まだ夏服だから肘まで怪我しちゃったし…



結構擦りむいちゃったから、絆創膏貼らなきゃだし…こんな傷だらけの姿で告白なんて、尚更無理だよぉ…



あぁ…もう、泣きそう…



瞬くんの声が聞きたい…ここで突然現れてくれたらいいのに…




「…え?」




そんなことを考えてたら、突然目の前に手のひらが伸びてきて…


誰かと思って見たら、すごく会いたくて話したくてしょうがなかった人がいて…



って、そんなうまい話あるわけないじゃん!



あたしってば、瞬くんに会いたすぎて、こんな幻覚まで見えるようになっちゃったよ。