冷たいあたしの王子様




デタラメばっか言いやがって…あの倉田ってやつ。



確かに俺は優雅に話してた。



いつかの休み時間の時だったかな…



休み時間に俺が教室にいる時は絶対に俺の席に遊びに来る優雅。



いや、絶対でもないな…教室に女の子が会いに来た時は俺のとこには来ないからな。



とにかく女の子に会うか、俺のとこに来るかしかしない優雅が俺の席に来た時のことを多分倉田は盗み聞きしてたんだろう。



でもあれはほんの一部分で…



全ての会話を聞いていたら、もっと違う反応をしていたはずだ。




『また窓の外ばっかり見ちゃって。クールなんだからっ。』



『うるせぇよ。』



『先生が仕組んでるんじゃないか?ってほど、お前は昔っから窓側の席にしかなんねえよな。』



『俺の運がいんだよ。』



『てか最近の瞬って、なんか楽しそうだよな。寝すぎて目がトロントロンしてた前とは大違いで目がシャキシャキしてんじゃん?』



『何もねーよ。』