冷たいあたしの王子様





やっぱり、漫画でみる光景だ…



リーダー格の子は辺りを見渡すと、誰もいないことを確認して話し始めた。



いつもとは違う、甘ったるい話し方ではなくて、ハキハキとして喧嘩越しの話し方で。




「吉永さんさ、はっきり聞くけど。あなたって瞬くんの何なの?」




さっきまでは「陽葵ちゃぁーん」なんて呼んでいたのに、今は「吉永さん」なんて呼んでいる。



もうその時点で、あたしに好意を持っていないことが分かっちゃう。



そして、あたしに好意を持っていない理由…



それはーー…瞬くんのことがこの人達も好きだから。




「あたしは、」




そして、あたしは瞬くんの何…?



恋人でもなくて、友達と言えるかも分からないし。