瞬くんが残るならあたしも残る…なんて言いたいところだけど、授業をサボるなんてあたしには出来ないわけで。
ただでさえ馬鹿なのに…サボったりなんかしたら、すぐに授業について行けなくなっちゃうもん。
しょうがない…帰らないと。
「あの、あたし、もう帰るねっ!瞬くんはまだここにいるの?」
「あぁ。」
「…そっか。じゃあ、また明日ね!バイバイ!」
「ん。」
やっぱり寂しい…なんて思いながら、瞬くんに精一杯の笑顔で手を振った。
そして屋上を出ると、すぐに教室に戻る。
茉由ちゃんがとても笑顔で待っててくれて、授業が終わったから今日の昼休みのことを全部茉由ちゃんに教えた。
「明日も行かなきゃね!」そう言ってくれた。
これから、本当に学校が楽しくなりそうっ!
見れるだけでも幸せで楽しかったっていうのに、今では隣に座ることが出来て喋ってるんだもん。
楽しくなるに決まってる!

