だって、だってだって!
「嬉しくって!迷惑って思ってないって瞬くんの口から直接聞けて、嬉しくて嬉しくて!」
瞬くんが迷惑なんて思ってないって、倉田さんが言ってたのは誤解だって、そんなの直接聞けるなんて、思わず笑みがこぼれてしまうに決まってる!
「やっぱり、瞬くんは」
「だから、王子様なんかじゃないって。」
〝 王子様だね!〟
そうやって笑顔で言おうとしたあたしの言葉を真顔の瞬くんが遮った。
いつの間にか肘の手当は終わっていて、救急箱を整理して片付けに行く。
瞬くんが発する言葉は冷たいけど、見つめる目はいつも優しくて温かかった。
…だけど、今の瞬くんの目は冷たかった。
すっごく、怖かった。

