僕と道化(ピエロ)と君の恋

 『僕』が『中』に引きこもる少し前の話し。

 その頃『僕』は幸せの絶頂にいた。

 中学に入学したての頃から憧れていた先輩、『時任 早紀(トキトウ サキ)』に告白されて付き合っていた。

 毎日が幸せで、この世の全てが素晴らしい物だと感じ、生まれた事に感謝すらした。

 しかし、光があれば影がある様に、あるいは表があれば裏がある様に。

 幸せの背中には不幸があった。

 とびっきり残酷で無慈悲な不幸が。