僕と道化(ピエロ)と君の恋

 「え?……さあ?」

 華崎さんは辺りを見回してから、首を横に振った。

 迷子か?

 「すいませーん!」

 日之輪さんの声が聞こえた方を向き、姿を捜す。

 「あっ!マコトさん!あそこ!日之輪さんあそこにいますよ!」

 何かツッコミ所を感じたが、あえて無視して華崎さんの指先を目線で追う。

 すぐに日之輪さんの姿を見つける。

 「ゲートの……外?」