翌朝目を覚ました僕は、慌てふためいた。

 部屋の壁掛け時計が八時を指して僕に警告する。

 『遅刻だー!』

 「わかったから頭の中で叫ぶな!」

 昨日の夜脱ぎ捨てたままのジーパンを引っ掛けて家を飛び出す。

 原付きに乗り急発進して、遊園地へと走らせる。

 通用門の前に原付きを停めて、駆け込む。

 『関係以外立ち入り禁止』のドアを関係者以外側から開けて、目の前のタイムカードに飛び付いた。