曖昧な関係の原因は僕だとわかっている。

 アユはそんな僕を否定も肯定も出来ずにいる。

 そしてついにマコトとニチカは痺れを切らし、行動を起こした。

 もうすぐ夏も終わろうかと言うのにやけに暑い夜だった。

 『シンヤ、話しがあるんだけど』

 「何?改まって」

 『ニチカと結婚しようと思うんだ』

 今日までマコトとニチカは僕達の為に、結婚を先延ばしにしてきた。