今年で僕も三十になる。

 アユとの関係はさらに複雑――とゆうか微妙な状態だ。

 どう微妙かとゆうと――

 「大好きだよアユ……」

 「ありがとう」

 「戻って来てよ」

 「まだ無理」

 とゆう具合。

 会話だけを聞けばただ僕のフラれる図でしかない。

 問題は場所だ、一連の会話はホテルのベットの上でされたものだ。

 もちろん衣服の類は一切身につけずに。