段ボールを開けながら僕は言った。

 「あっ!!シンヤ!それは駄目!」

 アユが叫んだ時には既に僕の手は段ボールのフタを開いた後だった。

 何の気無しに僕は段ボールの中に目をやった。

 青、白、黒などの色とりどりな

 「それ下……着だから――」

 「みたい……だね」

 僕は段ボールの中の下着を凝視したまま言った。

 「もー、見てないで早く閉めてよ」

 アユは言いながら段ボールに手をかけて、元通りフタを閉めた。