僕と道化(ピエロ)と君の恋

 全身を脱力感が包む。

 目を開いた僕は中に居た。

 これで人格交代完了、さあ今からは『僕は僕の傍観者だ』。



 「えと……はじめまして、マコトです」

 まるで小学校低学年の自己紹介を彷彿とさせる挨拶だった。

 我ながら情けない。

 「はじめまして、日之輪日華です」

 丁寧にニチカさんが返す。

 そして沈黙。

 『マコト!喋らないと!』