僕と道化(ピエロ)と君の恋

 僕は有名な某進学校に通っていたのだが、担任の教師は僕の二重人格を 知ると、校長に

 「我が校に相応しくない!退学にすべきだ!」

 と言ったのだ。

 幸い校長が分別のある人間だったので退学は免れたが、それからの僕に対する担任の態度は酷いものだった。

 まるで汚い『モノ』でも見るような目で僕を見て、ことごとく僕の存在を無視した。

 その時に、僕は自分の事が絶対にばれてはならないと痛感し、必死に隠してきた。