闇で暮らす少女

その時...。

ピルルルル、ピルルルル!


ホテルの電話がけたたましく鳴った。


「きゃ、何!?」

「大丈夫だよ、ミカノ。私が出るから、静かにしててね」


ガチャッ

「...はい、もしもし?」

「あ、チュブラ様で御座いますか?」

「あぁ、はい。そうですけど」

「お客様が訪ねております、至急、フロントまで」


ガチャッ。ツーツー。

なんだ?私に誰が何の用だろう?

「誰だったの、ムハルダ?」

「いや、フロントまで呼び出されたよ。ちょっと行ってくるよ。...ミカノはここにいること。すぐ戻るから」

私はシャツを羽織りながら言った。

「はい」


そして私は、部屋を出た。

******

フロントに着いて、コンシェルジュに説明すると、すぐに部屋を通された。


そこには、ニンマがいた。

「ニンマッ!?...ごほん、ど、どうしてここに?」

「いや...。電話が繋がらないから、片っ端から色んなとこに電話かけたのよ」

「えっ!...それで?なにかあったのか?」

「ええ。クリリアス法廷で働けることになったの!」