「っう...!」

ついに涙が溢れた。


そして、その痛みから解き放たれると、ビールをふっかけられた。

そして、不気味な笑みでーーー。


「さぁ、ニンマ。帰っていいぞ。」

あたしはズルズルと立ち上がった。

引き裂かれた服を羽織り、ほとんど裸の状態で、道無き道を歩いた。


******

やっと、家に着いた。

ドアをノックする。


「ムハルダ...、開けて...」

ガチャ、とドアノブが回り、ムハルダが眠そうに顔を出す。


しかし、あたしを見てすぐに目を見開いた。

「ニンマッ...!」

「ああ、ムハルダ...!!!!」

やっぱり、ムハルダ。あなたを愛してる...
!!!!そして、キスをしようとする...と。


「触るな!」

その手は簡単に払いのけられた。

「お前...、浮気したんだろ!出ていけ!」

無常にもドアが閉められる。


「あ...。

カルロス裁判長...呪って...やる」

あたしはフラフラと立ち上がり、画面の割れたスマホを取り出した。

登録してあるカルロス裁判長の住所を頼りに、歩き始めたーーー。