闇で暮らす少女

「なっんで...。クリリアス...裁判長...」

「五月蝿ぇ!俺のプロポーズを断るから悪いんだ。なんだって?許嫁がいる?どーでもいいんだよそんなこと!」

あたしの声は、カルロス裁判長には届かない。

「うっ...ふ...。クリリアス...裁判...」

「クリリアスクリリアス五月蝿いっ!...俺と犯した以上、お前は許嫁を裏切ったんだな。最低な奴だなぁ、お前は。」

「ちがっ...。裁判長が無理やり...ああっ!」

下半身に鈍い感覚。

その時、直感した。


あたしは、許されざる罪を犯してしまったんだと。


あたしの顔は、絶望そのものだったのだろう、カルロス裁判長がククク、と笑った。


「煙草を買いに来た、なんて嘘だよ。お前を待ち伏せていたんだ。」

そして、お腹にジュッと煙草を押し付けられる。感じたことのない痛みーーー。


「っ...!!!」

激痛にのたうち回っていると、やっと煙草を離された。


よかった...あ!

今度は首筋に焼き付くような痛みーーー。

カルロス裁判長が、あたしの首筋に唇を吸いつかせていた。


そしてその首筋には、淡い赤色の後が残った。こんなの、ムハルダにみられたら...。

カルロス裁判長は、ふふふと笑って、立ち上がった。



解放...された?

そう思った瞬間、お腹をえぐられるような痛みが走った。


カルロス裁判長が、靴のまま、あたしの素肌を踏みつけていたのだ。