もう泣くな。何度かそう優しく聴こえて。その後で、包み込まれるようにとても柔らかく抱いてもらった。
こんなにも甘い痺れに震わされたのは初めてだった。激しくされる時よりも声も昂りも乱れて、自分が自分で無くなった。
「・・・織江・・・」
名を呼ばれるたびに。愛おしさで胸が灼かれそうだった。
渉さんはわたしを支配しようとしなかった。首に巻いた鎖を解いて、純粋に満たそうとしてくれた。錘(おもり)の付いた楔が抜き取られ、わたしの口から止めどなく想いが溢れた。
「・・・すき。わたる、さん・・・、あいしてる、・・・あいしてるの・・・」
もっと。愛して。
初めて自分から求めて。素直に欲しいと強請って。渉さんが応えてくれるのを全身で感じて。
心から愛し合えている気がした。今までで一番、幸せだと思った。
「お前だけだ・・・俺も」
渉さんがわたしの奥まで入って来て、切な気に低く囁いた時。このまま死にたいと、本気で願ったくらいに。
こんなにも甘い痺れに震わされたのは初めてだった。激しくされる時よりも声も昂りも乱れて、自分が自分で無くなった。
「・・・織江・・・」
名を呼ばれるたびに。愛おしさで胸が灼かれそうだった。
渉さんはわたしを支配しようとしなかった。首に巻いた鎖を解いて、純粋に満たそうとしてくれた。錘(おもり)の付いた楔が抜き取られ、わたしの口から止めどなく想いが溢れた。
「・・・すき。わたる、さん・・・、あいしてる、・・・あいしてるの・・・」
もっと。愛して。
初めて自分から求めて。素直に欲しいと強請って。渉さんが応えてくれるのを全身で感じて。
心から愛し合えている気がした。今までで一番、幸せだと思った。
「お前だけだ・・・俺も」
渉さんがわたしの奥まで入って来て、切な気に低く囁いた時。このまま死にたいと、本気で願ったくらいに。



