ガチャ

石城「雪ちゃん!よかった来てくれて!今日はね僕の仲間を紹介しようと思ってね!」

男が2人追加されていた。

「言っておくけど仲間にはならないから。」

???「何故?」

「男が嫌いだから。」

???「はは。そうだよな。だったら仲間にならねぇよな。この女。俺等には必要なんて無いんじゃないか?だって男に触れるの無理なんだろ?俺等のこと信頼してないってことだよな。だったら俺は嫌だ。」

神崎「祐!!なんてことを言うんですか?!雪さん!ごめんなさ…」

「いいですよ。神崎さん。」

私が止めた。

「その通りよ。私は、男が嫌いだわ。男が嫌いだったら信用も信頼もできない。でも、何故私は、男が嫌いになったのだろう?とは思わないのかしら?それを聞いて貴方達は私を信頼する?信用する?私を好きになれる?私はなれないと思うけど?友達とか仲間なんていらない。ずっと一人で生きてるのだから。」

祐「てめぇ、真白と涙を騙したのか?」

「そうよ。だって私は友達なんていらないもの。」

そう言うと祐という男が私を殴りにきた。

もちろん私は…

受け止めない

男が嫌いだから。

痛みなんて関係ない。

目を開けていたら

バシッ

石城君が受け止めた。

石城「やめろ、祐。」

祐「何でだよっ!!お前、裏切られたんだろ!」

石城「あぁ、でも殴るのは可笑しい。」

声が低い。

いつもは高いのに。

ブーブーブー

あ、私の電話だ。

しかも照宮。

仕事か…。

「あ、ごめん。ちょと出るね。」

石城「うん!帰ってきてね」

あれ?高い声に戻った。

まぁ、関係ねぇけど。

「もしもし、今日は誰ですか?」

照宮「赤龍だ。銃、ナイフ、刀を持っているから気をつけろ。後、今そこに藍龍蓮いるだろ?」

「はい、何故ですか?」

照宮「赤龍が今お前と藍龍蓮の学校に向かってる。ハッキングされたんだろうな。」

「ふ〜ん。」

照宮「お前、バレても大丈夫か?」

「大丈夫ですよ?学校変えますので」

照宮「そうか、今日は値上がりなぁ〜!学校の分もつけてな!楽しみにしといてくれ。」

「ふっ、まぁ?有難うございます。」

照宮「おい!まぁ?ってなんだよ!!まぁ?って……。」

ブチッ

うるせー。

はぁ…。まぁ、頑張りますか。

藍龍蓮ともお別れ。

まぁ、いいけどな!気が楽になる。

ガチャ

石城「遅いよぉ〜!」

ぷーって顔してる。

赤ちゃん見たいだ。

「ごめん。」

ブーンブーンブーンブーン

赤総「おーい、ここに藍龍蓮がいると聞いたんだがぁ〜?」

神崎「どうしますか?」

石城「行くしかないだろ?」

「待て」

私は、石城の手首を握った。

もう、震えても大丈夫。今からめちゃくちゃ震えるんだから。

石城「え??雪ちゃん?」

私は、カバンからナイフと黒のパーカーを取り着た。そしてパーカーを被った。

「ここでちょと見ときな」

低い声で言った。

祐「お前!!何言ってんだよ!!」

屋上の飛ぶところに立ち

深呼吸をした。

「さようなら。」ニコッ

と屋上から飛んだ。

今日は風が強い。

シュタッ

赤総「てめぇ?誰だ?」

「残念ながら、ここには藍龍蓮はいない。いるのは俺。victimだけだ。」

赤総「あぁ、victimなぁ。って?!」

私は総長の前まで走りながらナイフを出した。

「お前、震えてるな…。俺と一緒だ。」

手を見せた。

赤総「俺だけはやめてく…れ」

「フッ、そう言うと思ったよ。さようなら。」

サパッ

頸動脈を切った。

それからどんどんと頸動脈を切った。

血の海だ。

ブーブーブー

照宮からだ。

「終わった。」

照宮「いつもよりちょと早いな。前まではちゃんと決まった時間に終わってたのにな」

「何故でしょうね?」

照宮「さぁな?警察に説明してるからそのまま帰っていいぞ」

「あぁ。」

照宮「お疲れ様な。」

「ありがとう」

ブチッ

荷物を取るために屋上へと行く。

ガチャ

皆が無言のままだ。

私は、パーカーを脱いだ。

「さようなら。ちょとだけ楽しかったよ。」

少し涙が出そうになった。

何故なのだろう。こんな感情、雪の時と同じだ。

私は、裏庭から出て行こうとした。

その時……

ギュッ

後ろから誰かが抱いてきた。

石城「雪ちゃん。さよならなんて言わないで…。」

耳元で囁いできた石城。

「え…」

石城君が私に触れると怖いと言うか安心するのは何故だろう。

石城「僕、雪ちゃんのこと信頼してるよ。心の底から好きだよ。こんな可愛くて優しい子僕には初めて。犠牲って仲間は仲間を庇う。真の絆なんだよね。凄くいい言葉だなって思った。でも、僕は雪ちゃんを絶対に守る。それを誓う。」

「え…?」

石城「だって、雪ちゃんは僕達の仲間ですからっ!」ニコッ

私は、目を瞑った。

雪「だって、貴方は私の仲間ですからっ!」ニコッ

これは3年前に雪に言われた一言。

目を開けると…。

大粒の涙が溢れてきてた。

「ありがとぉ…。」

石城「この、涙は本当だね。人間って弱いんだよ。雪ちゃんも、僕も、涙だって。だから一緒。」

私は、しゃがんだ。

そして、石城君が私の目の前にきた。

石城「僕は絶対雪ちゃんの傍にいるから!」

黒色の私を白色に染めてくる石城君。

目をあわせて見ると本気だ。

雪…私、この人達と仲間になっていい?私、また新しい一歩進んでいいかな?

でも…進むよ。

私、進みたい。

ごめんね、自分勝手な私で…。

よしっ!男嫌い乗り越えていこう。

私は、涙を拭った。

そして立ち上がり

「改めまして!!」ニコッ

そしたら、石城君も立った。

「泉雪ですっ!友達としても仲間としてもよろしくねっ!」ニコッ

私は手を出した。

石城「ありがとうっ!雪ちゃん!!」ニコッ

ギュッと握られた。

そう思ったら右手を引っ張られて

ギュッ

抱きしめられた。

「え…?!」

石城「本当にありがと、雪。好きだよ。」ボソッ

と抱きながら囁きながら頭をぽんぽんされた。

「えっ…?」

ん?胸が熱い。何故だろう。

石城「えへへっ!よろしくねっ!」

「うんっ!」

手が震えてない。

やっぱり石城君…あっ、真白君でいいかな?

雪と似てる。気のせいかな?

???「やった〜!藍龍蓮にもやっとお姫様が来たんだね〜!」

神崎「良かったです。」

祐「俺は認めねーけどなっ。」

「認められるように頑張るよ。えっと名前」

???「はーいはーいっ!僕は成宮ひなた!よろしくねっ!」ニコッ

「よろしくねっ!」

???「うんっ!」 

握手なんてまだできない。

ブーブーブー

照宮からだ。

「ごめん、ちょと。」

石城「大丈夫だよっ!」

「ありがと」

次は何だ?

「もしもし、victimだけど。」

照宮「お前、victimやめろ。」

「は?」

照宮「お前、藍龍蓮に入ったんだろ?」

「入ったけどvictimもやりたい。」

照宮「掛け持ちはダメだ。」

「でも…」

照宮「藍龍蓮の下っ端に照宮流と言う奴がいる。」

「は…い。」

照宮「息子だ。」

「えぇぇ?!ちょと待っててください!!」

私は真白君達の所へと行った。

「ねぇ!藍龍蓮の下っ端に照宮流って子いる?」

石城「あっ!流君?!下っ端の中でもかなり強い子だよねっ!」

神崎「そうですね。でも何故ですか?」

「あのね…照宮流って子。うちのボスの息子さん」

石城「ええええぇぇぇ!!!??ちょと変わってもらえるかな?」

「あ、うん。」

携帯を渡した。

石城「お電話代わりました。藍龍蓮総長石城真白です。」

と言って照宮とはなしてる。

石城「はい、流を指導させて頂いてます。」

石城「はい、有難う御座いました」

と言い私に携帯を渡してきた。

「もしもし」

照宮「いい人そうじゃないか。それじゃvictimではなく藍龍蓮の姫としてまた会おうなっ!お疲れ様。泉雪。」

「お疲れ様でした!」

石城「行こうかっ!藍龍蓮に」

「うんっ!」

私はもう藍龍蓮。

そう決意した。