3月14日

ピピッピピッ

私は、起き上がりカーテンをあけた。 

「今日もか…。」

正直言って雪が嫌いだ。あの時と同じだから。 

私は、制服を着てカバンを持った。カバンの中身はvictimの服だ。だっていつ電話がくるか分からないからね。 

今日は手震えないといいな…。

「行って来ます。雪、お母さん。」

ガチャン

「眠気覚ましに飛び降りるか」  

シュタッ

よし、行こう。

5分程歩いたら…。

石城「おはよ〜!雪ちゃ〜んっ!」

神崎「雪さん、おはよう御座います。」

出た、石城真白。神崎涙。

「おはよ。」

石城「お昼に屋上だよっ!」

「うん。」

神崎「失礼ですが…。雪さんはvictimを知っていますか?」

あ、あれ?バレたか…?

「いや?victimって誰なの?」

神崎「殺し屋です、世界№1の。」

「へ〜。でもどうして?」

神崎「昨日、僕達の前に現れたので。」

「そう。」

確かに私は、現れたわ。

でも、何故私に言うのだろうか?

まぁ、どうでもいっか!

だってあれは殺し屋の私だから。

今の私とは全然違うしね!

石城「う〜ん?でも、犠牲のいい言葉の意味はなんだろう。」

神崎「分かりませんね」

そんなに悩むか。

じゃぁ!ヒント出してあげよう!

「犠牲のいい言葉ねぇ?もし、私に仲間が出来たら私はその子を守りたいな。的な奴かなっ?」クスッ

石城「あっ!何か分かったような気がする!!」

神崎「ですね!!」

石城「雪ちゃんありがと〜!」

「え?役に立てたならよかったよ」ニコッ

偽りの笑顔で言った。

石城「可愛いっ!!」 

ギュッと抱きついてきた。

「やめろっ!!」

私は、すぐに拒んだ。

石城「あっ!ごめんね!つい、可愛くって」

あ、あれ?震えて……ない。

「あ、私もごめんなさい。」

石城「男嫌い治ったら何回も抱きついちゃうからねっ!」

「治らないと思うよ。」

治らない。

石城「でも、僕は絶対に治してみせるよっ!」

「楽しみにしてるよ。」

絶対に治らない。

石城「うんっ!!また、後でね〜!」

学校に着いた。

教室だって授業だって何も変わらなかった。

「はぁ…。つまんない」ボソッ

変わってるのは殺す相手の顔と声と体だけだ。

石城君達はザボってる。

あ、そう言えば昨日の仕事の時の石城君の髪は茶髪だったな。

目は黒色。

声だって中性的な声。

でも、身長は170㎝ぐらいかな。

学校の時は全然違う。

黒色の髪。黒色の目。

普通だ。

ん?何故?私は石城君のことを考えてたのだろう?

まぁ、気になるよね。関わってきた人は調べたくなる。

私の癖だ。

キーンコーンカーンコーン

あ、お昼だ。

私は、のむヨーグルトを1つ買った。

ピピッピピッ!!!

ガランッ

「あ、また当たった。」

私は、のむヨーグルトを2つ持ち屋上へと行った。